アイ・ラブ・おデブ【完結】
この3ヶ月近く遥の料理を毎日食べていた小夜は、日本を離れることよりも寂しさを感じていた

…何だか…行くのが嫌になってきちゃったな

口を付けずにおにぎりを持ったまま俯いてしまった

遥は小夜の後ろに回り込み、そっと抱きしめた

「小夜…小夜も寂しいって思ってくれてるの?」

俯いておにぎりを見つめたままコクッと頷いた

「そうか!そうなんだぁ…」

抱きしめる腕に力を込めて呟いた

遥の温もりが背中からじんわりと伝わってきて小夜の心も少し軽くなった
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