アイ・ラブ・おデブ【完結】
ケインの元へアンジェラがやって来て、優しく問いかけた

「ケイン…きちんと話してくれる?」

じっと黙ったまま口を開こうとはしなかった

「ケイン…サヤが一人で鞍を付けるのは無理よ…
…スコップだって使えない都会育ちなんだから
ママはちゃんと話が聞きたいわ」

ケインの目から一粒、ポロッと涙が零れそこから次々とあふれ出した

「…ヒクッ!ママ…ごめんなさい…
ヒクッ…僕…ママが…警察に
捕まっちゃうと…思って…」

ビックリした顔のアンジェラが先を促す

「まあ!それでどうしたのかしら?」

涙は止まりケインは続けた

「あのお姉ちゃんが見つからなければ…ママは捕まらないでしょ?
だから…僕のアベルに乗せたの…」
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