アイ・ラブ・おデブ【完結】
ババ様との対決
家の前で弟の圭輔がキョロキョロしながら待っていた

「小夜!大変だ!
バアさんがスゲー怒って小夜を待ってるよ!
何をしでかしたんだ?」

…あぁ…もう連絡は来てるんだ…
よしっ!あたしの気持ちを言わなくちゃ…

「うん…知ってる
ババ様に怒られて…くるよ…」

深く息を吸い、両手を胸の前で合わせて心の中で念じる

…どうかあたしの話を聞いてくれますように…

子供の頃から自分を落ち着かせるためのおまじないだ

廊下を進み祖母の部屋の前まで来ると、仏壇に供えられた線香の香りがする

子供の頃の辛い思い出が甦り足が竦みそうにそうになる

もう一度手を握りしめて部屋の中に声をかけて入った
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