アイ・ラブ・おデブ【完結】
フロント硝子の向こうに見える遠い山を見つめて良孝が宣言した

父親の大きな壁を突き破り、胸を張って歩んでいく生き方を選択したようだ

小夜も心から応援したいと思い、負けていられないという気持ちになった

…この先、自分の選ぶ道に立ちはだかるものがあったとしても大丈夫…
きっと乗り越えてみせる
自分に恥ずかしくない生き方をしていきたい

そう心に強い決意をして笑顔で良孝と自宅前で別れた

その後、良孝や幸絵と会う事はなく、間に立っていた仲人からも破談の申し入れがあった

しかし、しばらく祖母は納得せずにいた

1ヶ月程して、桜井良ニの政治家生命を失墜させる事件が起こり、祖母も漸く諦めてくれた
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