2番目でいいから【完結】

どうしても、行くの?

私の方を向いた冬哉先輩は、「アイツの所にいかなくちゃならないから。」と言った。
私は「智恵子先輩ですか?」と言うと「ああ。」と言った。
「智恵子先輩に何があったんですか?」と聞くと「悪いけど、今それを説明してる時間はない。」と言った。

そして、冬哉先輩は、ホテルに私を1人残して、智恵子先輩の元に行ってしまった。
一体、何があったというのだろう?

それにしても、電話1本かけてきて、あんなに慌てるように、自分の元に向かわせる智恵子先輩って。
勝てないと思った。
確かに、冬哉先輩は、智恵子先輩に堕ちてるよと思った。

でも、意地っ張りな私は認めたくない。

冬哉先輩に、きちんとフラレルまでは、認めたくない。
負けることはわかっていても。
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