2番目でいいから【完結】

別れ話をする智恵子

美和との約束を、智恵子に話した。
智恵子は「いい子ね」と言った。
そして、「美和ちゃんだけにはできない？カノジョ」と言った。

「どういうことだ？別れるってことか？」と言うと、小さく智恵子は頷いた。
「ち～。この提案を承諾する時に、僕は言ったよな？」
「ち～が１番だって。」
「覚えてる？」と聞くと「覚えてるよ」と言う。
「だったら、そういう事言うな。」と言った。

でも、実は危険はもうすぐ傍までやってきていて、それから逃げる為に、智恵子が必死だったとは気がついていなかった。

気がついていれば、智恵子をあんな目に合わせずにすんだかもしれないのにと思う。

でも、それは今になって言えることだ。