大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「なんであんなこと言っちゃったんだろう……。」

由香里は自室のベッドに横になると麻酔のしびれが取れた頬をそっと撫でた。

木崎の無表情の顔を見て泣いてしまった事に由香里は戸惑っていた。

今でも麻酔の注射器を思い出してぞくっと寒気がする。

でも、彼の無表情の顔を見てもきっと由香里は怖くない。

さっき彼にぎゅっと抱きしめられて思いっきり泣いたからだ。








由香里は彼の治療なら受けられる気がした。
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