突然の結婚
「拓海…入るぞ。」

社長であるお父さんがノックもせずに拓海さんの部屋へ入っていく。

「なんだよ。なんか用かよ…」

「おいおい。その言いぐさはないだろ。俺はこの会社の社長だぞ。
　最終決定権は俺が持っているんだ。
　偉そうなこと言うな！！」

「では…社長。ご用事はなんですか？」

「ﾌｯ…そんな口聞いてていいのか？」

「なんだよ。その含みのある言い方は…」

「おい。由香里…入っておいで」

「なんだよ、なんでお袋まできてるん…えっ？亜紀！！なんでここに？」

『ごめんなさい…勝手しちゃって。』

「亜紀ちゃんは私が強引に連れてきたのよ。私の娘だからね。なんか文句あるかしら？」

「いやなにも…亜紀どうしたんだ。来るなら電話くらいしてからこ・・えって」

『ごめんなさい…』

私は、逃げるように拓海さんの部屋を後にした…

そして、先ほど降りたばかりのエレベーターに乗り込んんだ。


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