白雪姫と消しゴム
そう言いたいんですね久美子姫
軽く傷ついているあたしに
気づきもせず
久美子はニコニコ笑って
ブランコの方に歩いていく。
「うーちゃんもブランコのろォ??」
「はいはい、お待ち下さい」
久美子のこの幸せそうな顔といったら・・
傷ついたことも全部ふきとばす力が
あるんだから不思議なもんだよね。
「うーちゃん・・
もうひとつ、大事な話、
っていうかぁ相談・・かなぁ??」
「うん?」
このとき久美子の口から出た言葉は
あたしの頭の中を真っ白にして
孤独感でいっぱいにした。