先生へ -君に詠む愛の歌-
そして退院できる日が

やってきた。


ママと壬生先生と


伊波先生がきてくれた。


佳央ちゃんは今日は


平日だから学校があるから


来ていない。

「どう?
 調子悪いとかはない??」


伊波先生が私に優しく

聞いてくれた。

「はい。大丈夫です。」


「そう、よかった。
 けど、一応週に1~2回は
 昼休みでも放課後でも
 いいから保健室に
 通うようにして欲しい。」


「わかりました。」


伊波先生がすごく優しい笑顔で

微笑んでくれるから

私もつられて微笑んでしまう。


「私が車で来てるんで
 家まで送りますよ。」


壬生先生がママに言った。


「助かります。
 実はこれから
 仕事に行かないと
 いけなくて・・・。
 柚那を自宅に
 連れて帰ったら
 仕事に行くつもり
 だったんです。」


「責任もって送り
 届けますから、
 お母さんは
 職場の方へ。」

「ありがとうございます。
 じゃあ、柚那。
 なるべく早く
 帰るようにするから。」


ママはそう言って

先生たちにおじぎをして

その場をあとにした。


忙しいのにきてくれたんだ


ママごめんね・・・。

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