恋色

出逢い


イケメン先輩の引退。

突然知った事実。
いつかは引退する。
でも、残された日は4ヶ月…

まだ中学に入学して3ヶ月。
やっと夜練にも中学校生活にも慣れてきた。

イケメン先輩が登校する姿を発見すると
中央階段付近で待つ。
もちろん、友達も連れて…
逢うとイケメン先輩は挨拶をしてくれた。
それが嬉しかった。


彼女がいるのは知ってた。
でも、手の届かない人だって知ってたから…
一時的な恋だって分かってたから。


部活を引退しても、逢える。
ただ逢う時間が減るだけ…
最初から分かってたこと。
でも、いざ突きつけられると寂しくなる。

それから毎日夜練に行った。
1年生は、体育館の台の上
3年生は、下でラリー。
でも、上手くなれば下に行ける。
行きたい。
少しでも近づきたい。
その一心だった。

先輩の弟もいた。
やっぱり、先輩に似て上手だった。

でも、先輩の弟を越えないと下に行けない…
その時気づいた。
涼汰郎がいることを…
涼も上手。

敵が多すぎる…
いくらなんでもムリだ。

それでも、毎日夜練に通った。


「りな。今日人数少ないから先輩とラリーしろ」

いきなりのチャンス。
でも普通は女子の先輩…
近づけるけど、そばにいけない。




が、しかし…

イケメン先輩とすることになったのだ。


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