I believe you☆


「行ってらっしゃい。
元気でね。たまには手紙送ってね。」

珍しくパパが車を運転した。
ママと後ろの方で座っていた。

朝倉はニューヨークに行ってる間もあたしのお世話を
してくれる。
先にニューヨークに行ってしまった。

今日は、サッカーの試合と重なっているため
絶対、見送りに来なくていい!!と空と唯には言ってある。

蓮香は何かと大事な用事があるらしい。
昨日、蓮香から長文メールがきた。
"たった2年なのに!!"
大袈裟なことがたくさん書いてあったが
言葉の一語一語がとても嬉しかった。

「じゃあ、行ってくる!!
パパとママも元気でね。」

あたしはオシャレで高かったスーツケースを車から
おろした。

車のエンジン音を残したまま、パパとママは帰っていった。
あたしの家は見送りとかはしない。

「さぁ、行くかぁ!!」

胸の中で呟き、気合いをいれる。

午後3時の便に乗る。
早めに着きすぎたので手続きを先に済ませといた。

椅子に腰掛け、ケータイを開く。
昨日来た蓮香からのメールを見たり
蓮香、空、唯との写真や空とのツーショット。
たくさんの思い出がある。


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