花とキミ*秋・冬



いけない、いけない。

家では笑顔で居なきゃ‥
出かけたため息を飲み込んで
ドアを開けた。

「ただいまー♪」

明るく‥ね。

「お帰りなさい♪」

出迎えてくれたのは、
琉実さん‥ではなくて、

「‥ママ?」

「花菜、お帰りー!!」

「パパまで‥2人揃ってどうしたの?」

2人一緒に帰ってきてるなんて‥
嫌な予感しかしない。

「もしかして‥また、パーティー?」

「今回は違うのよ、花菜‥」

「パパたちはなー
花菜の許嫁と会うために
帰ってきたんだ!!」

「許嫁?」
私に許嫁なんて、居たの‥?



< 98 / 259 >

この作品をシェア

pagetop