永遠の約束(深青編-序章-)





 本当のところ、怒ったのにはわけがある。


ただ、脇を突かれるぐらいでは深青は怒りもしない。


今までもそんなことはいくらでもあったのだ。


だけど、今回は違った。




あの時、確かに一瞬だが何かが深青の頭の中によぎったのだ。




こういう一瞬の勘というのは意外と大事だったりする。


特に、深青は霊感も強い。


夢も予知夢だったりすることがしばしばある。




だから、ただの閃きでも無駄にはできないのである。


その重要性は深青本人が1番わかっている。


だからこそ、優奈のことを真剣に怒ってしまったのだ。




だが…………。




深青は深くため息をつく。





先ほど過ぎった何かはもう深青の頭の中にはない。


優奈も悪気があったわけではないのはわかっているが…………悔やまれる。




その何かがただのなんでもないことであることを深青は願った。

















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