Love of space 1





「ねぇ…秋平、今幸せ??」


酒でろれつがうまく回ってない美希。
(だから俺が訳してます)


『んー?俺??幸せだよ。』

そう答えたあとに無償に零に会いたくなった。


そう言えばもう今日はクリスマスなのか。

あと数時間もすれば零に会えるんだ。


「そっかぁー。

私はね…あんまり幸せじゃない。」


夢と現実とを彷徨っている美希の言葉は聞き取りにくい。


『おー。なんでだよ??』


と、俺がせっかく心配してやったのに

「秘密。」

一言で済まされた。


コイツ…本当は酔っ払ってねぇんじゃないか?なんて疑惑が浮上。


「………………………」

急に黙ってしまった美希。


『おーい、美希??』

そうすると耳元で寝息が聞こえた。


やっぱり酔っ払ってたのか…

そして美希をおんぶして美希のマンションへと向かった。



このとき、俺はこれから起こる悲劇なんて予想もしてなかった…







< 112 / 251 >

この作品をシェア

pagetop