Love of space 1

モテ男くんの禁断な恋






夏休みはあっという間に終わり、

今日は始業式。



『それでは教育実習生の方に自己紹介していただきます。』


眠い目を擦りながら教頭の話を聞く。



教育実習生ね……。


浩介、今日から来るんだっけ??



「えっ?!ウソ……。


ちょー格好良くない?!?!」


近くの女生徒がそう騒いでいるのが聞こえる。



ゆっくりと視線を舞台のほうに向けた。



…………ヤバっ。



なんだ?


アイツのスーツ姿は。



格好良すぎだろ…。



男の俺ですらそう思ってしまうほど、
スーツが似合っている浩介。



こりゃあ、モテるな。



そんなことを考えているとあいさつを始めた浩介。


『西城浩介です。

この学校は僕の母校でもあるのでここで教育実習ができて嬉しいです。



これから2週間よろしくお願いします。』



「「キャーーーっ」」



すげぇ奇声が飛び交う。



あの顔で



あの姿で




あの低い声。



女が惚れないはずがない…か。






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