Love of space 1





『なあ…西城……??』


俺は西城の話を聞いて少し泣きそうになった。



元カレのこと好きなのか?

なんておかしなこと西城に聞いちゃってさ…



西城の涙は余計に流れるし?


俺の足は勝手に西城の横へと動く。



西城は泣きながら元カレのことを忘れたいと言った。


忘れなくちゃ前に進めないと言った。



そんな西城に俺は


『忘れたいって思う時点でそいつのこと考えてるのと同じことなんじゃねぇの??


仮にも忘れたとする。

それで西城は前に進めるのか?

それで西城は足を前に出せるか?

絶対に…とは言えないだろ?


だから俺は無理に忘れる必要はないと思うよ…。』



なんて偉そうなこと言ってさ……



しかも西城の頭撫でちゃってるし??



こんなことしていいのか…?



でも西城が過去のことを俺に話してくれて少しだけ西城との距離が縮まったはず。




それだけでもかなりの進展だよな?





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