空から君へ
第4章~天使がくれたもの~

いちばん初めに心をもらった。


愛も
恋も
生きる意味も

―――…心も

全部、君がおしえてくれた。


俺にとって大切なものは君がくれた。



はじめて手に入れた
はじめての恋だった


幸せの時間がずっと続くと信じて疑わなかった。

でも
現実は甘くはなくて…。


16歳
生きることの大切さや
難しさ……重い現実を思い知った。





独りの孤独
つらさ、痛み・・・。

思い出せるのは

なんとなくだけど、君のこと…。


いくつもの軌跡を重ねて出会ったのに、
このまま忘れてしまうのかな?



胸の心の中で
君の消えた温もりを探していた。

もう、2度と君を想うことはなくても…
まだ温かい
君の温もりを心の中にしまっておく…。




叶わない夢・・・
“一ノ瀬 絢”歩き疲れて、途方にくれて

自暴自棄になっていた。


“運命”とか二人なら言えていた。




最後のキス
俺は君の手をしっかり握ることができなくて……

涙さえ落ちなくて
一人ぼっちになって


涙が溢れていただけ。




いつまでも


君の笑顔が見ていたいから・・・


空になって
見守りたい

雲になって
包みたい


たとえ
離れ離れになっても、



心はずっとそばにある。





そうだろ?



絢・・・・





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