空から君へ


永遠を信じて

守りたいとさえ願った。


俺たちの時間は永遠に続くと信じて―――…。


でも
信じる心も、チカラも、願いも

それだけでしかなかった。




神様は俺を見放した。

そして俺が、君との未来を諦めて、
幸せの道を放棄して……


時間さえも捨てた。




俺がずっと、ずっと欲しかったのは答え。


生まれてきてよかったのか。
その答え。

彼女と出会って答えも見つけた。


そして、
無条件に差し出される、温かい手も。






俺に大切な何かをくれたのはいつだって絢。

生きる意味
希望
信じるチカラ

心・・・。



最低な別れをして、
親友に叱られて……。

目を覚ました。


俺が、最後まで幸せだったのは、


優、由美、奈菜たちのおかげ。
絢が俺を想ってくれていたおかげ。






もう一度

もう一度だけ
未来を信じて、消した大切な人を幸せにしたい。






愛する、最愛の君にお願いがあった。





それが何か

わかった?






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