涙のカケラ
死の覚悟

美咲side





あたしは記憶喪失だったらしい…。




優人にも迷惑をかけて最悪だ…。




「美咲、俺は…。」




「うん。もう何にも言わないで」




これ以上なんか言われたらあたし…また優人を求めちゃう。





余命1か月のあたしを愛してくれるなんて最高な男ね。





「―――――」



ちょうどドアを開ける音で隠れてしまった声。





優人は、目を見開いて



「なんて言ったんだよ!」




と、言っていた。




< 173 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop