甘い誓いのくちづけを
あっという間で、だけど長くも感じた一日。


体は極度の緊張で疲れ果てていたけど、心はとても元気だった。


湯舟にお湯を張り、ネックレスや腕時計を外してメイクを落とす。


一息ついた後、お風呂に入ろうとワンピースを脱いで視界に入った下着に、思わず苦笑を零してしまった。


「ほらね、何もなかったじゃない……」


緊張から解放された安堵感と、ほんの少しの落胆。


「やっ、やだっ……!何考えてるの!」


僅かでもガッカリしてしまった自分(アタシ)に、頬がカッと赤くなった。


咄嗟に持っていたワンピースを抱き締めると、今日一日で慣れてしまった香りが鼻先をくすぐって…


反射的に脳裏を過ぎった理人さんの笑みが、あたしの頬を益々赤くさせた。


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