Girl's? collection 1
「ちょっと邪魔」
・・・は?
ベシッ
女の声と同時に顔面が何かによって叩かれた。
いきなりすぎて対処ができず、そのまま後ろにしりもちをつく。
そして、オレの目の前では・・・
スカートのふわふわしたレースがはためいていた。
彼女によって開かれた窓から激しく風が吹く。
そのまま彼女は身を乗り上げ
「は!??」
3階の窓から飛び降りた――!
きゃあぁぁぁ、という叫びが聞こえた。きっと通りかかった女子だろう。
オレはあわてて窓から下を見た。
彼女はまるで猫のような身軽さで中庭に着地する。
そして、
「くぉらぁぁ、綾瀬窓から降りるなっつったろ
それと今度制服改造したら反省文20枚だからな
覚えとけよ!」
と、叫ぶのは生徒指導担当の中年オヤジ――中原だった。
どうやら後ろから彼女を追いかけてきていたらしい。
一方彼女はというと、Vサインをこちらに向け、満面の笑みを浮かべていた。
「ったく、あの野郎」
先生、教師のくせにその言葉使いはないと思います。(←本音)
悪態つく中原をよそに彼女はそそくさと逃げた。
・・・なんだったんだ?
痛む顔面を押さえ、不思議に思いながらも生物教室へ向かった。
―――それが始まりだとも知らずに・・・。