Girl's? collection 1
ナオキside
ガラスで出来た水槽の中のトンネルを通ったところで気づく。
「あれ?シュンタたちがいない。」
「本当だ。・・・・・・もしかしてミヨのやつ・・・・・・・ん・・・じゃ。」
最後の言葉は聞こえなかったが、マリさんは心配してなさそうなので安心する。
「マリさん、どうする?」
「えっと、2人ならきっと大丈夫だよ。よければ一緒に・・・。」
「そうだよね。次どこ行こうか。」
まだまだ周り始めたばかりだから時間はある。
今さらだけど女子ってどんなことしたら喜ぶんだろう。
こちとら17年間彼女がいないのだ。
うーん・・・どうしたものか。
「そこのお兄さん!」
「へ?」
オレ?
振り返ると係員のおばさんがニコニコ顔で手招きしていた。
「そうそう、あなた。これからやるイルカショーに参加しない?」
きたーーー!ナイスタイミング!!
「あの彼女に譲ります。いいですか?」
「んまー、かわいいわねぇ。もちろんいいわよ。」
「ナオキくん、いいの?」
驚いた顔でこちらを見る彼女。
「絶対楽しいから行ってきなよ。」
「うん、ありがとう。」