金持ち女VS貧乏男

第十五章 1つ屋根の下

サプライズから3日後、事件がおきた。


『今日は豚丼にしよ』

料理も少しずつ覚え始めている。


『ねぇ新吾、聞いてる?』

今日バイトが休みだった彼は、私の帰宅に合わせて、一緒に帰ってきた。

『聞いてるよ。はぁ…』

ん?今日は会った時から元気がない様子。


『なんかあったの?話してみなよ』


うなだれたまま、返事が無いので、少し覗いてみた。


………半べそ状態。

警察の取調で、お母さんの話しをされ、泣きそうな犯罪者の顔だ…。


思わずカツ丼食うか?と言ってしまいたくなる…

『俺………住む所なくなる』


ん?住む所?

『なして?』


『俺のマイスイートが、取り壊しに………』


あれじゃね。。。



とりあえず話しを聞いてみる事にした。
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