金持ち女VS貧乏男
なんかギクシャクした関係のまま1週間が過ぎようとしていた。

彼は私の提示通り毎日、洗濯もするし掃除もするが、ただ1つだけ守れてない約束がある。

手を繋いで寝てない…。

『なぁ直美、俺…明日出てくよ。とりあえず仁志の所にでも世話になるよ』

どうして…。
でも…新吾にそうさせてるのは私…。

私の態度が彼を苦しめた…。

いいの?彼出て行っちゃうよ?

……………嫌だ。

『ダメ…』


『は?なんか言ったか?』


『ダメだって言ったの!せっかく洗濯も掃除もしなくていいって思ってたのに!居なくなったらダメ!』


そうよ。

新吾は新吾じゃない。

悩むのや~めた。

『お…俺は直美の家政婦かよ』

違うわよ!
あんた私の…大好きな彼氏でしょ!


『そんなとこね』(笑)


『ちぇ!ひでぇな』(笑)
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