金持ち女VS貧乏男
ケータイ小説を書き始めて約2週間。

『今日PV10000超えたね~。なんか嬉しいね』


『だな。ファンも出来たしな!読んでくれてる人が居るって事だよ。嬉しいな』


そう。PVも増えた。読者も増えた。ファンも出来た。
だけど…。

『恋愛のジャンルで50番以内に入りたいな。一気に書いちゃおうかな』

彼はケータイ小説を書き始めてからと言うもの、毎日ずっと携帯とにらめっこ。

明後日の事なんて忘れてる。
ヤツが覚えてるわけが無い!

一応確認してみるか…。

『ねぇ新吾?少し小説休んでさ、………明後日どっか出かけない?』


『えぇ?休まないよ。これ終わらせてからにしようぜ?』


やっぱりな…。


『でもさ――――――――

『行かないよ。最後まで書いちゃいたい』


………最低。


携帯とでも付き合えばいいじゃん!
< 252 / 260 >

この作品をシェア

pagetop