私と彼の恋愛事情
「俺が一緒に行くのか?」

「あなたしかいないじゃない」

片瀬は呆れたような視線を送る。

「片瀬が一緒に行けばいいじゃん」

「ゆなじゃ、華那だって頑張る気出ないでしょ」

「じゃあ、よろしく!!」と言って片瀬は帰って行った。

まぢかよ…。

別に黒木と行くのは嫌じゃない。

でも一緒に遊びに行くなんて考えもしなかった。

とりあえず帰って黒木の部屋を開ける。

おー頑張ってんじゃん。

なんでも俺のために頭を良くするらしい。

テスト前だけ頑張ったってしょうがないのにな(笑)。

そんな黒木に点数半分以上取ったら遊びに連れてってやる。

そう言うとバカみたいに喜びだした。

まぁ、断られるよりはよかった。

「やったーーー!!約束ね?約束だよ!?」

本当にうれしそうに笑う黒木を見て俺の頬が緩んだ。

ヤバいこのままだとニヤける。

危険を察知して部屋を出た。

「頑張れよ」

……そう言い残して。

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