好きの一言



「梨恵おっはよ!」


「あっおはよ千恵」


「うちさバスケ部のマネやろうって思うんだけど♪梨恵も一緒にやろうよ!」


「マネ?え~」


「いいじゃん!どうせやりたいの決まってなかったでしょ?ねっ決まり♪」


『また勝手に…まぁいっか』


「ん、わかった」



今日までは短縮だから授業は早く終わり、千恵と一緒に体育館に行った。



ドンッドンッ キュッ


「うわぁ先輩達かっこいいよ~!」


一人で騒ぐ千恵。


私は何も言わず『早く帰りたいな』と思った。



しばらく見てると体育館の扉が開いた。


「ちゃーす」


と入って来たのは‥"あいつ"


私はあいつと目があった。
あいつは私に気づきこっちにきた。

「よっおちびちゃん」


「…早く練習行けば?」


私はなんて素直じゃないんだろう。


本当は会えて嬉しいのに。






そんな私を千恵はずっと見てるなんて知らなかった


< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop