aesthetics.【短編】





こうして彼と彼女は念願の幸せを手に入れた。


彼は剥製となり、彼女はプリザーブドフラワーとなった。

長い時間、一緒にいたい。
彼と彼女は願った。

決して交わることのない二人を私の手で交えさせた。

彼等に用意したのはクリスタルガラスのケース。
光が当たり、一番美しく愛し合える場所。


私が何者かって?

ただのしがない人間さ。


それよりも彼等を見てみたまえ。
ほら。

色鮮やかな牡丹の朱と、金属様に碧く発色する蝶の羽。

禁断の愛が、完璧な美しさを産んだ。

美しいものを形にするのが、私の生きる意義。

こんなに幸せそうで、そして綺麗で美しい。


美がまたひとつ。
形を成し、私のものとなった。


君ら同様に、私もとても幸せだよ。





< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

僕達の【愛のカタチ】

総文字数/11,597

恋愛(その他)18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人の数だけ出会いがある。 出会いの数だけ愛がある。 愛のカタチも想いの数だけ。 あなたの妄想と現実も、 欲望の数だけ、 無限に増殖し続ける。 □2012/4/5~ 公開
黄緑絵の具

総文字数/42,450

ファンタジー103ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
僕は藤村周平。 21歳。大学生。 国立の美大に通っている。 6年前に両親を亡くしてから、なんとか一人で頑張って生きてきた。 孤独であっても、絵が描ければそれでいいと思っていた。 そんな日常が荒らされ、非日常へと切り替わってゆく。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop