レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「…俺」
伊織は私の隣に体を投げ出して天井を見つめる。
そして、ポツリポツリ。
独り言のように話し始めた。
「自分から客に手出したの初めてだわ」
「…え」
それって…?
ボケッとしてた私は視線を伊織にずらした。
「初めてなんて、なおさら面倒だなんて思ってたよ」
また、自嘲気味に伊織が笑う。
伊織はいつも…。
いつも自分を落としめるような笑い方をする。
「泉とまだ会ったばかりなのに、泉はなんか、今までと違うんだよ」
「違う…?」
「……なんか、本音出せるの嬉しいんだわ」
「………」
ぐっと、胸が苦しくなる。
まるで心臓を掴まれたように。
伊織。
もう、レンタル彼氏なんてやめなよ。
そう、言えたらいいのに。
私に言う権利なんかない。
だけど。
「私っ」
伝えてもいいかなあ?
「伊織がねっ」
私の気持ちだけ。
伊織は私の隣に体を投げ出して天井を見つめる。
そして、ポツリポツリ。
独り言のように話し始めた。
「自分から客に手出したの初めてだわ」
「…え」
それって…?
ボケッとしてた私は視線を伊織にずらした。
「初めてなんて、なおさら面倒だなんて思ってたよ」
また、自嘲気味に伊織が笑う。
伊織はいつも…。
いつも自分を落としめるような笑い方をする。
「泉とまだ会ったばかりなのに、泉はなんか、今までと違うんだよ」
「違う…?」
「……なんか、本音出せるの嬉しいんだわ」
「………」
ぐっと、胸が苦しくなる。
まるで心臓を掴まれたように。
伊織。
もう、レンタル彼氏なんてやめなよ。
そう、言えたらいいのに。
私に言う権利なんかない。
だけど。
「私っ」
伝えてもいいかなあ?
「伊織がねっ」
私の気持ちだけ。