レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
「その後、今の社長に拾われてずっとレンタル彼氏してる。
でも、俺はずっと空っぽのまんま」
……伊織。
「泉はさ。
何も知らなくって。
何も汚れてなくって。
最初、疎ましかったのは羨ましかったのかもしれない」
その言葉に目が点になった。
羨ましい?
私が?
「ほら、あるじゃん。
孤独な俺は、温かな場所で育った子に惹かれるって」
伊織は優しく私の頭を撫でて。
「俺もそうなんだって気付いたんだ。
泉のその明るさが怖かった。
俺が俺でなくなっちまいそうで」
強く私の髪を握りしめて、そのまま押し倒した。
でも、俺はずっと空っぽのまんま」
……伊織。
「泉はさ。
何も知らなくって。
何も汚れてなくって。
最初、疎ましかったのは羨ましかったのかもしれない」
その言葉に目が点になった。
羨ましい?
私が?
「ほら、あるじゃん。
孤独な俺は、温かな場所で育った子に惹かれるって」
伊織は優しく私の頭を撫でて。
「俺もそうなんだって気付いたんだ。
泉のその明るさが怖かった。
俺が俺でなくなっちまいそうで」
強く私の髪を握りしめて、そのまま押し倒した。