レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
辿り着いて、俺は事務所に一目散に飛び込んだ。
まだ、キャストはいない。
いるのは店長とボーイだけ。
尋常でない俺の様子に、店長が走り寄ってきた。
「ど、どうした?!」
ふわっと、タバコの香りが俺の鼻をくすぐった。
…大人の香り。
「…………行く、場所がない」
「……はあ?」
「…俺、独りだ」
自分で言っておきながら、その言葉に胸が詰まる。
苦しくて、胸をぎゅうっと掴むと店長の言葉が俺に降ってきた。
「…何、言ってんだよ。
俺等いんじゃんか」
「…え?」
震えながら、俺は店長に視線を合わす。
店長は真っ直ぐに俺を見ていた。
ただ、真っ直ぐに。
「独り、だなんて寂しいこと言うなよ。
なにか、お前は俺達のこと赤の他人だと思ってんのか?」
眉をひそめて言う店長に、ふるふると首を振って否定する。
違う。違う。
俺、この店。
大事なんだ。
まだ、キャストはいない。
いるのは店長とボーイだけ。
尋常でない俺の様子に、店長が走り寄ってきた。
「ど、どうした?!」
ふわっと、タバコの香りが俺の鼻をくすぐった。
…大人の香り。
「…………行く、場所がない」
「……はあ?」
「…俺、独りだ」
自分で言っておきながら、その言葉に胸が詰まる。
苦しくて、胸をぎゅうっと掴むと店長の言葉が俺に降ってきた。
「…何、言ってんだよ。
俺等いんじゃんか」
「…え?」
震えながら、俺は店長に視線を合わす。
店長は真っ直ぐに俺を見ていた。
ただ、真っ直ぐに。
「独り、だなんて寂しいこと言うなよ。
なにか、お前は俺達のこと赤の他人だと思ってんのか?」
眉をひそめて言う店長に、ふるふると首を振って否定する。
違う。違う。
俺、この店。
大事なんだ。