レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
その日。
俺は気付けば美咲さんばかり見ていた。
あの人を知りたくないのに、気になってしょうがなかった。
知ったら、危険だと本能でわかってるのに。
美咲さんは、閉店するまでいつもと変わらず接客していたし、お客さんとアフターに向かっていた。
軽く溜め息をつきながら、俺はずしっといつにも増して疲労感を感じていた。
「……伊織」
小さな声で俺に話しかけるのは由宇だ。
「…ん?」
「今日、アフターないからウチ来ない?」
「……うん、行くよ」
美咲さんとのメールも曖昧なまま終わっていたし、当の美咲さんがアフター行ってしまったし。
店長のとこにも、なんとなく行きにくかったから俺は助かったと思っていた。
由宇は俺の返事にぱああっと笑顔を見せると、弾んだ声を出した。
「じゃあ、着替えてくるねっ!」
それにあやふやな返事をしながら、後ろ姿を見送った。
俺は気付けば美咲さんばかり見ていた。
あの人を知りたくないのに、気になってしょうがなかった。
知ったら、危険だと本能でわかってるのに。
美咲さんは、閉店するまでいつもと変わらず接客していたし、お客さんとアフターに向かっていた。
軽く溜め息をつきながら、俺はずしっといつにも増して疲労感を感じていた。
「……伊織」
小さな声で俺に話しかけるのは由宇だ。
「…ん?」
「今日、アフターないからウチ来ない?」
「……うん、行くよ」
美咲さんとのメールも曖昧なまま終わっていたし、当の美咲さんがアフター行ってしまったし。
店長のとこにも、なんとなく行きにくかったから俺は助かったと思っていた。
由宇は俺の返事にぱああっと笑顔を見せると、弾んだ声を出した。
「じゃあ、着替えてくるねっ!」
それにあやふやな返事をしながら、後ろ姿を見送った。