儚き願い

記憶【キオク】






少し経って
君は・・・
蓮華は目を覚ました。





きっと驚いたのだろう。なぜ自分がこんな所にいるのかわからずに・・・





「大丈夫?蓮華。」
僕は蓮華に話しかけた。





しかし、蓮華の次に言った言葉で
僕は固まってしまった。
「あなたは誰?」





守楠も牙炎も驚いていた。





「おい。柘榴?
こいつ・・・もしかして・・・。」
固まっている僕に向かって
牙炎が言う。





その声に僕の心は
『いやだ聞きたくない!』
と叫んだ。





そんな僕に気づいてか、
守楠は言った。
「しょうがないですよ。
2年も離れていたんですから。」
と。





あの凍り付くような冷たい笑顔を見せながら・・・








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