通学電車物語
俺、羽柴司は後悔していた
握っていた彼女の手に、力を込めて行かせないようにしたけれど
少しして、その俺の手の甲に冷たい滴のようなモノが触れた
雨?
そんなワケがない
ここは電車の中で
水気があるものはまずなくて
それじゃあ何なんだろう?
汗かな?
お茶を飲んでるのかも?
核心に触れたくなくて現実逃避する俺に、彼女の口からこぼれた言葉が突き刺さる
「もうやだ…」
彼女のかわいい声が震えていた
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