【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
キスは好きな人と

side美優紀



「ふう……」

パソコンから顔を上げて、チラッと時計に視線を向ける。

「……あら、もう10時半なのね」

社長、ちゃんと夕飯食べたかしら?? 心配だわ……。
もう夜も遅いことだし、わたしもそろそろ帰ろうかしら。
あまり帰りが遅いと、社長が心配するし。

わたしはパソコンの電源を切ると、会社を出た。
そしてポケットからケータイを出すと、社長から着信があった。

「もしもし、社長ですか??どうかなさいましたか??」

「いや、特にどうもしない。ただ美優紀の帰りが遅いから、どうしたのかと思ってさ」

「どうもしませんよ、別に。ずっと仕事してましたから」

「そ、そうか??」

「はい。それより社長、夕飯はきちんと食べましたか??」

「……ああ。ただ俺料理が全然できねぇから、ファミレスで済ませちまったけど」

「そうですか。とりあえず食べたのならいいです。わたしは今から帰りますから、お風呂に入ったら寝てくださって構いませんよ」

「ああ、わかった。気を付けて帰ってこいよ」

「はい。わかりました」

わたしは電話を切ると、そのままタクシーに乗って家に向かった。
……そういえば社長って、あんなに声低かったかしら??
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