【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「わたしは大丈夫です。秘書として当然のことをしてるだけですから」

「お前は少しムリしてることがあるから、あまりムリはするなよ」

「わかっていますよ。社長もあまりムリはしないでくださいね。社長は会社の未来を背負ってる人ですから」

「……ああ」

だけど時々、俺はなんで社長をやってるんだろうか疑問に思う時がある。
俺が社長になった時、親父を純粋に越えたいと思った。

そのために必死で頑張ってきて、会社を未来を背負うまでになった。
別に周りの人や親父から、期待されたい訳じゃない。

ただ、親父には今の俺を認めてほしかったんだ。 俺はここまで成長したんだ、って……。
ただ、認めてほしかった。 社長としての俺を、息子としての俺を。

「社長??」

「……え??」

「どうかしましたか??ボーッとして」

「……いや、なんでもない。それより疲れた。腹が減ったから、美優紀の料理が食いたい」

「そうですね。……では今日の夕飯は、ハンバーグにしましょうか??いつも社長には合わない庶民的なモノばかりで、申し訳ないです」

「気にするな。結婚してからは、美優紀の料理が庶民的だとは思わない」
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