【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
ほんとに美優紀には感謝しっぱなしだな。
少しは恩返し、しないとな。
「……なぁ美優紀」
俺は食器を洗っている美優紀に声をかける。
「はい。なんでしょうか??」
「その……なんか、手伝おうか??」
「大丈夫です。社長はゆっくり休んでいてください。明日も忙しいですから」
美優紀はそう言いながら、食器を洗っていた。
「そうか?? 他にやることはあるか??」
「いえ、特には。 洗濯もお風呂もやってありますから」
「そ、そうか」
なんか俺って、ほんとに今までなにもやってこなさすぎたって感じだな……。なにもできないとつくづく思う。
なんかなんのために家にいるのか、わからないな……。俺も少しくらいは、美優紀の役に立たないとだよな。