【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


そういう時だってある。人の気持ちは変わるものだから。
今は変わる時を信じるしかない。

「……社長」

「な??だから俺、美優紀のこと好きでいるから」

「……は、はい」

「そんな顔しないでくれ。突然ごめん、困らせるつもりはなかったんだけど」

美優紀は少し悲しそうだった。

「いっいえ、わたしは別にそんなつもりじゃ……」

「わかってる。……さ、仕事しようか」

「……は、はい」

「それで、向こうの会社の株価はどうなってる??」

「……調べたのですが、少々落ち込み気味のようですね」

「そうか。……どんな手を使ってもいい。なんとかして株価を上昇させよう」

ここからが俺たちの踏ん張り時だ。

「……はい。ですがすぐには、株価は上がりません。落ち込み気味の今、上昇させるのは困難です」

「言ったろ。どんな手を使ってもいい」

「……ですが社長。向こうは大幅なスキャンダルのせいで、信用を失っているんですよ??とてもじゃありませんが、信頼を取り戻すには時間が必要です」

「わかってる!!だからやるんだ。……俺たちがやらなきゃ、向こうはどんどん信用を失っていく。なんとかしなきゃ、社員もいなくなるんだ」

「……社長」

「どんなにリスクがでかくてもいい。株価を上げるんだ」
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