【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「……会長はそれについて一番反省していますよ」

「え??」

「仕事ばかり優先しすぎたせいで、社長の相手をしてこなかった。だから仕事にばかり熱心になりすぎて、前が見えなくなったのかもしれないと」

「………」

社長は下を向いたまま口を開こうとはしない。

「だから社長をああいう風にしてしまったのは、全部自分の責任だと申しておりました」

「……親父が??」

「はい。だから今まで社長には、情けない自分しか見せていなかった。父親として、少し厳しく育てすぎたかもしれないと」

「……そんなこと思ってたのか」

「はい。だから会長は、父親としてなにもしてあげられなかった分、社長の幸せを心から願っているんだと思います。……息子の幸せが、家族にとっての幸せですから」

「……そうか」

「だから社長、会長のためにも頑張りましょう??いつか会長も、社長のことをいつか認めてくれる日がくると思います」

「……ああ。やるからには、絶対認めてもらう。俺の目標は、親父を越えることだからな」

「はい。わたしはずっと応援しますよ、社長のこと」

「ああ、ありがとう」
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