【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

side秋ー



「社長、今から食事に行きますので支度をしてください」

「えっ。今度は誰と食事するんだ??」

「なにを言っているんですか??わたしですよ」

「ふーん。そうなん……えっ!?」

ウソッ……。俺と美優紀、二人で食事??

「忘れたんですか??社長。わたしと二人で食事をしたいと言ってきたのは、社長じゃないですか」

「えっ、そうだっけ??」

「そうですよ。だから今日の仕事を明日に回して時間を作ったんですよ??感謝してください」

「えっ??ああ、うん。……ありがとう、美優紀」

「いいえ。では行きますよ」

そう言って先に家を出た美優紀を急いで追いかける。

「待てよ、美優紀!!」

なんで置いてくんだよ!!
待っててくれてもいいだろう……。

「なにをグズグズしているんですか??早くしてください、社長」

「わかった!!わかったから待ってくれよ、美優紀」

なんか今日の美優紀、やけにビシッとしてるというか、なんというか……。
やけに妻っぽいような??

「さぁ、早く隣に乗ってください。出発しますよ」

そう言って車の運転席に乗る美優紀。

「ちょっと待て。お前が運転するのか??」

「はい。そうですが??」
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