【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「ほんとですか??秋一さんがいてくださると、とても心強いです」

「オレが付いてる。だから、安心してな??」

「秋一さん……ありがとうございます」

「美優紀とお腹の子は、俺の宝物だ。大切な家族だ。この子の父親として、あるまじき姿を見せていきたい」

「はい、わたしもです。一緒に少しずつ、親になっていきましょう??」

「……ああ」

お腹が大きくなるたびに、成長した美優紀。ママになろうと努力した結果は、こうして今実を結ぼうとしている。

美優紀はきっと、体だけでなく、心までも逞しくなっている。 美優紀はきっと、いいママになる。
美優紀の姿を見て元気をもらった俺は、その夜、美優紀を抱きしめて眠りについた。




そしてそれから何日かした後……。
次の現場へと打ち合わせで向かっていた時、美優紀から急に連絡がきた。

「もしもし美優紀?? どうした??」

「秋一さん……どう、しよう……。陣痛が……。イタタタ……!!‼」

「なにっ⁉ すぐ帰る!!待ってろ!!」

俺は急いで車をUターンさせて急いで家へと向かった。
出産予定日よりもかなり早い!!

「美優紀!! 陣痛か⁉」

家に入りすぐに美優紀に駆け寄った。

「イタタタ……!! はい……陣痛が、来たみたいです……」

「すぐに救急車を呼ぶ。待ってろ!!」

俺は救急車を呼び、その間に美優紀の体を確認した。

「美優紀、大変だ。破水してる‼」

「えっ……⁉」
< 262 / 290 >

この作品をシェア

pagetop