【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
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「秋一さん」

「美優紀??どうした??」

秋哉を抱き抱えながら、窓の外を眺めていた秋一さんに、私は声をかける。
秋一さんは、私の方に振り返る。

「なにかいいことでもあったのか??」

「実はね、秋一さん。聞いて驚かないでくださいね??」

「なんだよ。もったいぶってないで言えよ」

「わたし、二人目を妊娠したんです‼」

わたしは、母子手帳を見せる。

「本当か⁉」

「はい。今妊娠三ヶ月目です」

「やったな……。二人目、出来たのか」

「はい。秋一さん二人目がほしいと言っていましたから。これでまた、家族が増えますね」

秋一さんの願い、叶うね。

「ああ、嬉しいよ美優紀」

「わたしもです。 秋哉が、お兄ちゃんになるんですよ」

「ああ、誇らしいじゃないか。我が家は安泰だな」

「はい。また会長から、いろんなものが送られてきそうですね」

「ああ、そうだな。よかったな、秋哉。秋哉はお兄ちゃんになるんだぞ??」

嬉しそうに秋哉に話しかける秋一さんは、すっかりパパの顔をしている。
秋一さんは、秋哉のことを本当に大切にしてくれる。

秋一さんがパパになって変わったことは、よく笑うようになったこと。
今まではあまり笑うってこともなくて、ミステリアスな所があったけれど、本当に秋一さんは変わった。

笑顔がたくさん増えて、よきパパとして、よき夫として、よく家庭に尽してくれる。
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