【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


わたしはコンコンと扉をノックする。
 
「失礼します。 社長、会長がお見えになられました」 

「ああ」

「会長、どうぞ中へ」

「ありがとう。では失礼するよ」

わたしと会長は、社長室へと入った。
社長はイスに座っていたのか、こちらに振り向いた。
 
「お待ちしておりました、会長」

「わたしもだよ、我が息子よ」

「さ、どうぞお座りになってください、会長」

「じゃあ失礼するよ」

会長は社長は向かい合わせに座った。
わたしは社長室を出ると、社長と会長にお茶を出した。
 
「どうぞ、会長」

「ありがとう。すまないね、藤枝くん」

「いえ。じゃあわたしは、これで失礼します」

と言って席を立とうとしたのだけど……。

「なにを言うんだ??藤枝くん。君も一緒に座りなさい」

「え??……ああ、はい。では、失礼致します」

わたしは社長の隣にそっと腰かけた。
そして会長が口を開く。

「秋ー、お前藤枝くんと結婚したそうだな」

「ああ」

「ということは君たちは、以前から交際をしていたということか??」

「え?? あっいや、それは……」

予想外のことを聞かれたわたしは、思わず口ごもってしまう。
どっどうしたらいいのかしら??わたし……。
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