【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「お願い。もうほんとに最後にするから。連絡もしないし、2度とあなたの前にも現れないって約束するわ」

「……はぁ。わかった」

しょうがねぇ。
これも今後の美優紀とのためだ。

これでほんとに最後にするって言ったんだ。
最後にもう1回だけ会ってやるか。

「ほんと??じゃああの時のホテルで待ってるわ」
「わかった。……すぐ行く」

俺は電話を切ると、急いで目的地まで車を走らせた。
悪いな、美優紀。

ホテルに着いた俺は、指定された部屋のドアをノックした。

「待ってたわ。さっ、入って‼」

俺は部屋の中へと入り、ネクタイを緩める。

「え?? まだシャワー浴びてないわ」

「シャワーなんか浴びる必要ない」

そう言った彼女を、俺は突っぱねる。

「え??」

「勘違いするな。俺は別に、お前を抱きに来たわけじゃない」

「ちょっと、どういうこと??」

「悪いが、俺はもう結婚したんだ」

「えっ??どういうこと?? 結婚、したの??」

「ああ。だからもうお前に会うことは、2度とない」

「そんな……。どうして!?」

「今日はお前にそれだけ言いにきた。用件は済んだ。俺は帰る」
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