【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「ですがわたしは、社長の秘書ですから」

「それは仕事の時だけだろ??仕事が終われば、俺たちは夫婦なんだ。プライベートの時くらい、仕事のことは忘れたらどうだ??」

「もちろん、それはそうなのですが……」

「なに。俺が家にいる時は、別にタメ口で構わないよ。わざわざそこまで気を遣うことはない」

「ですが仕事では、社長は社長ですから。……なんとなく気を遣ってしまいます。社長は立場的にもわたしより上の方ですから」

「家にいる時くらい、仕事のこと忘れれば少しは楽だと思うけどな」

「いいんですよ、別に」

「やっぱりいつまでも敬語のままだと、仕事と同じ気がしてあんまり親近感わかないなぁ俺」

「なぜです??わたしは社長の秘書ですから、プライベートでも社長のことをそばで見守るのがわたしの役目です」

「でもさ、それってなんか堅くない??」

「どういう意味ですか??」

「俺たちは夫婦なんだし、もう少し楽にしてほしいな??俺的にはさ」

「そうですか??」

「そうだよ。だから明日からは、仕事じゃない時は敬語はなしにしようよ。なっ??」

「そ……そうですか??」
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