【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


起きたばかりで寝ぼけている社長は、どうやら結婚してることすら忘れてしまうらしい。
二日酔いでもないのに、起きたらあんなに記憶がないなんて……。

なんだか社長らしくないわよね。
社長はもっと色んなことに対して物覚えがよさそうな気がしてたのに。

「さっ社長、食べてください」

「俺、いつも朝ごはん食べないんだけど……」

「ブツブツ文句を言ってないでさっさと食べてください。冷めてしまいますから」

「わかったよ。……いただきます」

しぶしぶ出来立ての味噌汁を口に運ぶ社長。
すると社長は、少しだけ笑顔になった。

「どうですか??」

「悔しいけどうまい……」

「ほんとですか??ならよかったです。さあたくさん食べて、今日も1日仕事頑張ってください」

「んー……」

「社長、これからは毎日朝ごはんを食べてくださいね。朝ごはんは元気の源なんですから」

「えー」

「えーではありません。昨日も言いましたよね??家の中ではわたしの指示に従ってもらいますから、と」

「んー。確かにそんなこと言ってたような、ないような……」

「言いました。ですからこれからは、毎日イヤでも朝ごはんを食べてもらいますからね」
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