【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「社長、そろそろ気持ちを切り替えてください。もうプライベートは終わりなんですから。家を出た瞬間から社長は、いつもの"社長"になるんですから」
「わかってるけどさ、今はまだ社長じゃなくて美優紀の旦那だし」
「言い訳はいいから早く支度をしてください。会社に遅れますよ」
「わかったよ。着替えるから出ていってくれ」
「わかりました。では3分でお願いします」
「3分!?ムリだって」
「ムリじゃなくてやってください。時間が押してるんです。わたしまで遅刻するのはイヤですからね、社長」
「……わかった。表に車回しといてくれ」
「わかりました。すぐに手配します」
「頼む。ネクタイは車の中でいいか??」
「構いません。とにかく早くしてくださいね??では失礼します」
わたしは社長の部屋を出ると、車の手配をした。
そしてその後すぐに社長が部屋から出てきた。
「用意はできましたか??」
「ああ。忘れ物も大丈夫だ」
「では行きましょう。車はもう来てるはずですので」
「ああ」
わたしと社長は、戸締まりをして家を出た。そして車に乗り込み、急いで会社へと向かった。
とにかく慌ただしい朝だった気がするわ。