組対のデカ
第31章
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 長谷川転落死事件の捜査で、西新宿署の帳場に詰めていた北山院たち警視庁の刑事が部下たちを編成し、特別捜査部隊を作ったのはつい先日だ。


 速水や越沼たちとは全くの別行動を取り始めた。


 俺も最初それを聞いたとき、北山院警視も血迷ったかと思ったぐらいだ。


 だが桜田門にいる刑事がそれぐらいの荒療治をしないと、警察社会では生きていけないのは事実である。


 不可思議なことじゃない。


 これだけ一人のマル暴の不審死で警察のみならず、政界や官界、財界、マスコミなどまで混乱しているのだ。


 あの送り付けられてきたフラッシュメモリに詰まっていた情報が淵源だと思われる。


 刑事たちは日々捜査を徹底するだろう。


 特に一課と組対四課のデカたちは必死になって、捜査を行なうに違いない。


 俺も組対五課の一員として、脇から見るつもりでいた。


 返ってそっちの方がいいのである。
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