組対のデカ
 別に俺の方は気にしていなかったが……。


 一課がこのことで速水を捜査から外しても関係ないと思っていたのだし……。


 俺たち組対は組対で、やるべきことがある。


 別に誰から命令されずとも。


 七月も下旬に差し掛かる頃、倉田が言ってきた。


「安藤、組対四課と合同で動いてくれ。マル対は河村組と大塚会だ」


「分かりました」


 頷き、すぐに銃弾を込めたオートを持って数名の刑事を引き連れ、出動する。


 これから組対五課と、同じく四課が組んで動き始めるのだ。


 闇の世界にあるヤクザを摘発するために。


 恐ろしくて震え上がるのだが、いざとなると動くしかない。


 もちろん拳銃を使うことも十分想定していて。
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